業務環境の改善策である介護シェアリング

介護業界で慢性的に続く「人手不足」の問題。高齢者人口の増加と生産年齢人口の減少によって、医療現場だけでなく介護現場にも崩壊の危機が迫っています。この苦境を打開するには、介護業界での「働き方」という根本的な部分から改善しなくてはなりません。その鍵を握っているのが、各々の業務・時間をシェアリングすることで効率化を図る「介護シェアリング」という労働システムです。実際の介護現場を見てみると、「時間帯で繁忙の差異があるにも関わらず、どの時間帯もスタッフの配置人数は同じ」「業務管理が行き届いておらず、一人のスタッフに複数の業務が割り当てられている」など、人手不足を更に悪化させるような勤務状況が続いているところもあります。

さらに、「清掃やレクリエーションなど、無資格者でも出来る業務を介護職員が行っている」という現場もあります。このように、介護現場は人手不足だけでなく、労働力の割り当てを中心とした問題を抱えているのです。この問題を解決するためには、ワークシェアリングという、複数人で労力を分け合い一人ひとりの負担を削減するシステムを導入することが必要です。「スタッフの配置人数を時間帯ごとに決める」「スタッフに割り当てる労力を分ける」「無資格者でも可能な業務を担うスタッフを配置する」など、業務の割り当てを改善することでスタッフの負担も分散でき、業務にかかる時間を削減することが可能です。介護スタッフの負担が少なくなれば介護業界に対する意識もプラスに変わり、雇用の増加につながる可能性も十分にあります。介護シェアリングは、不十分な業務管理と慢性的な人手不足の両方を改善できる働き方改革のシステムなのです。人手不足解消の救世主ともいえる介護シェアリングについて詳しく知りたい人は、こちらのサイトもチェックしてみてはいかがでしょう。